静岡県焼津市がロケ地となった、注目の映画をご存じですか?
有村架純さん主演のNetflix映画「ちひろさん」!
2023年2月23日(木・祝)にNetflixにて世界配信&劇場にて公開されます!
主人公の名言が共感を呼んだ安田弘之作の人気漫画「ちひろさん」を、若者を中心に熱狂的な支持を得ている今泉力哉監督によって映画化した作品です。
※PG12作品(12歳未満の年少者の閲覧は、親または保護者の助言・指導が必要)です。
有村架純さんが演じる主人公ちひろは、海辺の小さな街にあるお弁当屋さんで働く元風俗嬢。
ちひろは、心に傷や悩みを抱えて上手く生きることができない人々と交流し、彼女の言葉や行動がそれぞれの生き方に影響を与えていきます。
焼津市は“海辺の街”での様々なシーンを描くにあたり、重要な舞台の1つとなりました。
映画「ちひろさん」の撮影は2022年3月~4月、焼津市と静岡市を中心に県内各地で行われ、焼津市では計15日間、市内10数か所でロケがありました。
映画「ちひろさん」の制作担当・多賀典彬(たが ふみあき)さんに”ロケ地決定の決め手”を伺いました。
海沿いの街を探す中で焼津市選定の決め手となったのは、港に沢山並ぶ漁船の風景に、荒々しさの中にも人々の優しさが詰まった、この街の中に生きてる海を感じる事が出来たからです。
主人公の家、学校、神社など素敵なロケーションと巡り合う中で、焼津市の皆さんはとても親身に今作品へ興味を示し、沢山のご協力ご支援を頂きました。市民の皆さんにお願いに上がると嫌な顔をされない。そんな優しい市民の皆様と共に作品を作れたのが思い出です。
まぐろ丼やラーメンなど焼津市には美味しい思い出もいっぱいです。ごちそうさまでした。
ここでは書ききれないくらい沢山の思い出をありがとうございました!
多賀さん、素敵なコメントをありがとうございます
焼津市内ロケ地ご紹介❣
では、実際に、焼津市内のどんな場所でどんな場面が撮影されたのか、多賀さんの思い出コメントと共に、焼津市内のロケ地をご紹介します❣
●小川港(こがわこう)
特に印象的な海のシーンが多く撮影されたのが、「小川港」です。
オープニングでちひろが海に向かって大きく伸びをするシーンや、浮浪者のおじさん(鈴木慶一)とちひろが出会うシーン、ちひろとオカジ(豊嶋花)、マコト(嶋田鉄太)が夕暮れの中を散歩するシーンなどが撮影されました。
スタッフも思わず漁船に乗って釣りへ行きたくなってしまいました。
●焼津魚市場会館
焼津港内港すぐ近くにある、古い歴史を感じさせる建物です。
主人公ちひろと浮浪者のおじさん(鈴木慶一)がお弁当を食べたり、高校生のべっちん(長澤樹)とオカジ(豊嶋花)が出会ったりする“廃ビル”のシーンで使われました。
また同じ建物の別の部分が、ちひろが働く弁当屋の裏手としても使われました。
ちひろや弁当屋店長(平田満)とその妻・多恵(風吹ジュン)、店員・永井(根岸季衣)、オカジ(豊嶋花)とマコト(嶋田鉄太)が過ごすシーンなどが撮影されました。
近所の寿司店が絶品で、行列に並びました。
※焼津魚市場会館の建物・敷地内は立入禁止です。
●焼津港(やいづこう)
夜の堤防をちひろが歩く場面が撮影されました。
ちひろの幼少期の回想に続く、印象的なシーンとなっています。
近所にある魚河岸シャツの専門店で、スタッフが魚河岸シャツを購入して着てました。
●熊野神社
境内の一角で、幼少期のちひろ(奈良澪)がチヒロ(市川実和子)と出会い、自分で作った海苔巻きをチヒロに食べてもらうシーンが撮影されました。
神社の総代の皆さんが見守る中で、撮影が行われました。
近所にあるお茶屋のお茶は絶品で、スタッフに好評でした。
●石津水天宮
バジル(van)と共に縁日に出かけたちひろが、元風俗店店長(リリー・ フランキー)と再会するシーンが撮影されました。
撮影当日は、水天宮の総代の皆さんに本番のお祭りさながらに、祭典用の提灯や幟などを準備していただきました。
市民を中心に約120名のエキストラが、焼津のご当地ファッション、「魚河岸(うおがし)シャツ」や浴衣などを着て参加。
途中、雨に降られながら、撮影は夕方から深夜に及びました。
3月中旬の寒い時期でしたが、参加したエキストラの皆さんは最後まで元気に頑張ってくださり、「いい体験ができたよ!」という声も聞かれました。
多賀さんはじめスタッフの皆さんも、魚河岸シャツでロケに臨みました!
近所にあるラーメン店にはスタッフが何度も通いました。
●焼津高校
オカジ(豊嶋花)、べっちん(長澤樹)の通う高校の場面が教室と屋上で撮影されました。
焼津高校と焼津水産高校の生徒、合わせて23名がエキストラで参加!
撮影用に用意された制服の衣装を着て、緊張しながらも、楽しく参加してくれました。
屋上から見渡す焼津市の風景は絶景でした。
●Atelier and shop sifr(アトリエ アンド ショップ シフル)
アクセサリー、ヴィンテージ家具などを販売する、レトロな建物をリノベーションしたお店。
建物の外側で幼少期のちひろ(奈良澪)がチヒロ(市川実和子)から名刺をもらうシーンが撮影され、
屋内では劇中ドラマのレストランのシーンが撮影されました。
また出演者の皆さんの控室や、映画で使用する料理などを準備する場所としても使われました。
スタッフキャストも沢山可愛いアクセサリーを購入しました。
●らーめん岡田
谷口(若葉竜也)とサラリーマンが口論をしている最中に、ちひろも店に入ってきて、ラーメンなどを注文するシーンが撮影されました。
映画に登場するラーメンはお店の方が調理を手掛けました。
お店のアルバイトの高校生も、急遽、お客さん役でエキストラ出演したそうです。
スタッフキャストみんなで食べたラーメンは店長さんの優しさが沢山詰まってました。
●ちひろの家
小川港近くの木屋川沿いでカッパの製造を行っている作業所の建物の2階が、主人公ちひろの暮らす部屋の設定となり、映画の中で何度も登場します。
ちひろと浮浪者のおじさん(鈴木慶一)やバジル(van)、オカジ(豊嶋花)とマコト(嶋田鉄太)とのシーンが撮影されました。
一階での作業場で作ってるカッパが欲しくなってしまいました。
今泉力哉監督にも、焼津市の思い出などを伺いました!
Q 焼津市の印象やロケの思い出について、また映画「ちひろさん」の魅力について、お教えください。
海と風とあたたかさとさびしさとか相まってとてもすてきな場所でした。並んだ船の景色やオレンジの街灯を今も思い出します。
ちひろさんもそんな焼津市の風景のような人かもしれません。
さびしいって全然悪いことじゃなくて人にやさしくするためには必要なことだと思います。映画「ちひろさん」をぜひご覧ください。
監督 今泉力哉
今泉監督、あたたかなメッセージをありがとうございます❤
焼津市の多くの市民の皆さんも協力して作り上げられた映画。
映画「ちひろさん」をご覧いただく際は、是非、登場する焼津の風景も一緒に味わっていただき、
映画を見た後は、焼津市にも訪れて頂ければ嬉しいです。
焼津はカツオやマグロ、サバ、しらす、桜えびをはじめとした海産物が豊富な「さかなのまち」。
「温泉総選挙」リフレッシュ部門で5年連続全国第1位(※)に輝いた天然温泉「焼津温泉」や、駿河湾越しの富士山絶景も楽しめます。(※2023年11月に5年連続1位を更新)
映画「ちひろさん」のスタッフの皆さんも、焼津のグルメや景色を楽しみながら撮影され、撮影の合間に温泉で疲れを癒したスタッフの方もいたと聞きます。
是非、映画「ちひろさん」の世界を感じながら、焼津の観光も楽しんで頂ければと思います。
焼津の観光情報はこちらから❣
Netflix映画『ちひろさん』焼津ロケ地マップができました❣
焼津市観光協会や焼津市役所、焼津さかなセンター観光案内所などで配布している他、
焼津市観光協会ホームページからもダウンロードできます。是非、ロケ地巡りにご活用ください!
静岡市でも上映されます❣
静岡駅北口から徒歩4分の「静岡シネ・ギャラリー」にて、2023年4月14日(金)から上映されます。(~5月11日(木)まで)
映画館でしか見ることのできないエンドロール後の劇場限定の特典映像もお見逃しなく❣
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