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1000年以上の歴史が息づく伝統の舞 ― 藤守の田遊び

こんにちは。地域おこし協力隊の岩崎です。
今回は、2025年3月17日(月)に開催された
国指定重要無形民俗文化財「藤守の田遊び」の様子をお届けします。
「藤守の田遊び」は、焼津市藤守にある大井八幡宮で毎年3月17日に行われる伝統的な神事で、
大井川の治水と一年の豊作を祈念して奉納される、1000年以上の歴史をもつ貴重な民俗芸能です。

目次

大地への祈りが込められた幻想的な舞

この日のためだけに本殿前に設けられた特別な舞台で、
田植えから稲刈りまでの農作業の様子を表現した全25組の演目が厳かに奉納されました。

※この舞台は、毎年「田遊び」のためだけに一から設けられる特別なものだそうです。普段は存在しない舞台であることからも、この祭りへの地域の想いと準備の丁寧さが伝わってきました。

中でも印象的だったのは、「猿田楽」や「徳大夫」などの古式ゆかしい演目。
面をつけた演者たちが静かに、そして力強く舞う姿は、どこか神秘的で、
遠い昔から脈々と受け継がれてきた伝統の重みを感じさせてくれました・・!

地域に根ざす“祈り”のかたち

藤守の田遊びは、地域の人々の想いが込められた祈りの場。
代々受け継がれてきた所作や演目には、自然と共に生きる人々の暮らしの知恵や信仰心が
表れています。
見学に訪れていた方々の中には、地元の方だけでなく遠方からの方の姿も多く、
この祭りのもつ魅力と価値の高さを改めて感じました。

今回、初めて「藤守の田遊び」を見学させていただきましたが、
一つひとつの舞に込められた意味や祈りを想像しながら過ごす時間は、とても豊かで心を
打たれるものでした!
現代ではなかなか出会うことのない“時間の流れ”や“祈りのかたち”が、そこには確かにあり、
長い年月を経ても変わらず守り継がれている伝統の力強さに、胸が熱くなりました・・!
地域の文化にふれるということは、過去を知るだけでなく、今の自分や暮らしを見つめ直すきっかけにもなる。
そんな気づきを与えてくれた、貴重な時間になりました。

おわりに

長い歴史をもつ「藤守の田遊び」は、静かでありながらも心に響く、
まさに“本物の伝統文化”を肌で感じることができる祭りでした。
来年も開催予定ですので、まだ見たことがない方はぜひ一度足を運んでみてください。
幻想的な空間と、人々の思いが込められた舞に、きっと心動かされるはずです・・!

【藤守の田遊びについて(焼津市公式サイト】
国指定無形民俗文化財「藤守の田遊び」|焼津市

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